テクニカルノート
パソコン・セキュリティー
詐欺被害事例
広報チーム
最近、個人会員の方からIT詐欺被害に遭ったとのお話がありました。お願いして、詐欺の詳しい手口を教えていただきました。皆様も被害に遭わないよう、くれぐれもご注意ください。
詐欺手口の詳細
1. 発生状況
パソコンでメール発信をしている最中に、突如マイクロソフトサービスセンターと称するページが現れ、「あなたのパソコンは現在セキュリティーが完全でなく、外部からのハッカーに侵入される恐れがある」との表示が現れた。
最近パソコンサービス会社にお願いして,今までのビッグローブ社のプロバイダーから別会社に切り替えたばかりで、セキュリティー対策が、完了してないとの不安な気持ちがあって、つい迂闊にも対応してしまった。
従来から何回もパソコンサービス会社の担当者からは、外部からこのような案内があっても、ほとんど詐欺のケースだから、絶対対応しないで、すぐにスイッチを切ってしまいなさいと、繰り返し注意を受けていたのだが、つい自分で対応してみようと、思ったのが失敗の元だった。
2. 経過内容
- 画面の指示に従って、指定の電話番号に電話を掛けた。電話口に出たのは外国人の女性だった。分かりにくい日本語で、「現在の私のパソコンはセキュリティー対応ができておらず、ファイアウォールが機能してないこと、このままではハッカーが侵入して重要な情報が盗まれてしまうと言う。その為には防御対策として、直ぐにセキュリティソフトを購入する必要がある。」という。
- そして、3年、5年、5年以上保証の内どれを選ぶか決めてくれという。この時は正に相手のペースに乗っていたように思うが、5年保証タイプというと、4万円のアップルカードを、近所のコンビニで今すぐ購入してきてくださいという。
- 戻ってくるまでパソコン、スマホはスイッチを切らずにしておくことと言われ、近くのコンビニに行って4万円のアップルカードを購入して戻ってきた。
- 電話の相手は男性に代わっており、やはり分かりにくい日本語を話す外国人であった。
- 彼の指示で、アップルギフトカードのプラスチックカードの真ん中に貼ってあるテープを剥がし、そこに書いてある記号を指示された画面に打ち込んでくれという。その時は、ほぼ相手の言うとおりに動いていた。
- 間違わないよう10桁近い文字を打ち込んだが、途中で間違うと、もう一度初めからインプットするように指示され、再び打ち込むが、また途中で間違っていると指摘されてやり直す。結局四回目になったところで、相手は、3度間違えたので、このカードは無効になる。よってもう一度アップルカードを購入してきてくれという。さらに、返金するから振込銀行を知らせてくれというので、銀行名と口座番号をインプットした。
- ここで、初めて、これは詐欺に違いないと気が付き、パソコンをオフにし、スマホも切った。
3. 反省
不具合対策に金銭を要求するのは、すべて詐欺行為であると認識し拒否するべきである。
以上
詐欺にかからない10か条
以下の10か条をよく読んで、詐欺にかからないようにご注意ください。
- 電話対応をしない。
- すぐにパソコンの電源を切る。
- つい電話をしても電話の相手が変な日本語を話したら、外国人と疑い電話を切る。
- つい電話をしても金銭要求があったら電話を切る。
- アップルギフトカ-ド類の購入要求があったら電話を切る。
- コンビニに行けと言われたら電話を切る。
- スマホ、パソコンの電源を切るなという指示があったら電源を切る。
- 振込銀行の指示があったら電話を切る。(次に暗証番号を知らせろということになって行く)
- 銀行や警察や公的機関はあなたの銀行口座や口座番号を電話では絶対に聞かない。
- 対岸の火事としない。