2014NEW環境展
NPO日本スターリングエンジン普及協会殿ブース訪問記
「アジア最大級」との触れ込みの「2014NEW環境展・地球温暖化防止展(主催:日報ビジネス株式会社)」が5月27日(火)から東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれ、最終日30日(金)午後、行ってきました。目的はNPO日本スターリングエンジン普及協会殿(理事長:鶴野省三氏)が3ブースを借り切り、スターリングエンジンについて本格的なPRを展開すると、事前に鶴野さんから聞いていましたので、それを確認することでした。
東京ビッグサイト訪問は10年ぶり、いや15年ぶりでした。現役のころは取材、個人的な関心で何回も訪れていましたが、「毎日が日曜日」の今日この頃は、用事がなければ訪れることもなく、現実に用事はありませんでした。この日は環境展に加えて複数の展示会同時開催の手法は健在で、最終日の金曜日でもあり、老若男女でごったがえしていました。
スターリングエンジン及びスターリング発電に関する展示
今回の環境展は「環境ビジネスの展開」の大きなテーマの下、14項目が掲げられていましたが、同協会はその中から“地球温暖化防止”対策に焦点を当て、下記会員6社によるスターリングエンジン及びスターリング発電に関するそれぞれのプロトタイプを展示していました。
- 株式会社プロマテリアル: 30kW木質チップガス化スターリング発電システム
- 株式会社ケーエスケー: MOMOSEエンジン
- 横浜製機株式会社: KAIHOエンジン
- 株式会社ジェー・ピー・イー: 薪ストーブ・スターリング発電システム
- エス・イー・シーエレベーター株式会社: SECスターリングエンジン発電システム
- ADMIEXCOエンジン設計株式会社: ADMIX-10型
「バイオマス・廃熱・省エネで電気を生むスターリングエンジン」と特徴を簡単・明瞭に表示した横断幕が目を引きました。横浜製機㈱殿の関根宗平社長は初日に見えたそうです。いずれもスターリングエンジンの研究・開発・製品化に熱心な企業ばかりだそうです。横浜精機殿のKAIHOエンジン発明・命名者、海法俊光氏が来場者に熱心に説明していました。
今後の展望
鶴野さんは「4日間で2,000人が当ブースを見てくださったことは嬉しい。今回の出展を機会に本格的に研究・開発・製品化に取り組んでいく」と一定の評価を得たとして更なる開発努力を継続すると話していました。出展社の中には商談成立もあったそうです。
事務局の江川正理事(元当会個人会員)によると、平成26年3月10日、経産省電力安全課は「10KW未満スターリングエンジン発電設備の規制緩和」を行うために「電気事業法施行規則」「発電用火力設備に関する技術基準(省令)と解釈」を改正すると発表したそうです。念願のスターリング発電の法的基盤が確立されることになり、歓迎すべきと話していました。