テクニカルノート
古いドライバの警告と対策について
個人会員 新井 全勝
最近使っているPCが壊れて動かなくなり慌てて新しいデスクトップを購入した。そして、インタネットからWindows11など、ソフトウエア一式をダウンロードしインストールした。ウイルス対策ソフトは旧PCで使っていたものに置き換えた。
操作が微妙に変更になっていたりファイルを自動的にOnedriveにバックアップしたりするので満足の行くものではないが、レスポンスが良くなり操作が軽快になったことは素直に喜べた。
古いドライバが見つかりましたという警告
ところが、ある日、ウイルス対策ソフトが「15個の古いドライバが見つかりました」というメッセージを警告してきた。さらに「これらの問題は、性能の低下、ディスク容量の不足、システムの安定性の低下を引き起こす可能性があります」という注を付け、対策用の有償ソフトの購入へと誘導していた。これには驚愕した。
PCは購入してインストールしたばかりである。そこに古いソフトが混入されているとは? システムとしての販売はだれが責任を持つのか? 違和感を抱きながら悶々とした。
Windows Updateの対象外のドライバ
その数日後、古いドライバということについて、Web検索したところ、Windows Updateの対象外のドライバがあることがわかった。これは、重要な問題を内包している。
- まず、こういう問題があることを、マイクロソフトや販売会社等が表立って警告していないことである。
- これでは、Windows Updateしているからセキュリティ上万全などとはとてもいえない。
- オプション的なドライバならまだしも中核的なドライバに対してはシステムの販売サイドが責任をもって対応してもらいたい、と思う。
ドライバを手動で更新する方法
古いドライバはウイルス対策ソフトの警告にもあるように対策すべきである。マイクロソフトが手動でドライバを更新する方法をWebサイトに掲載しているので紹介する。
ドライバを手動で更新する場合、下記の2つの方法がある(Windowsでドライバーを手動で更新する – Microsoft サポート)。なお、実施する場合、必ずOSのバックアップを取得してから行ってください。
(1) デバイスドライバを更新する方法
- タスクバーの検索ボックスに「デバイスマネージャ」と入力し、デバイスマネージャを選択する。
- 適切なカテゴリを選択してデバイスの名前を表示し、更新するデバイスに右クリック (または長押し)する。
- 「ドライバソフトウェアの最新版を自動検索します」 を選択する。
- 「ドライバの更新」 を選択する。
Windows で新しいドライバが見つからない場合、デバイスの製造元の Web サイトで新しいドライバを検索し、インストール手順に従ってインストールする。
この方法は、「デバイスドライバを更新する方法」と入力すれば、AIソフト「Bing」が教えてくれる。
(2) デバイスドライバを再インストールする方法
- タスクバーの検索ボックスに「デバイスマネージャ」と入力し、デバイスマネージャを選択する。
- デバイスの名前を右クリック (または長押し) し、[アンインストール] を選択する。
- PC を再起動する。
- Windows により最新ドライバが検索され再インストールが試行される。
- 再インストールされたものを確認する。