広報チーム 仲田 清・伊澤 俊夫
個人会員から「横須賀産業交流プラザに法人会員のANAテック社製のキャンプ用品が展示されている。」との情報を受け、早速見に行きました。ベイスクェア3階の産業交流プラザのドアを入ってすぐの右手にキャンプ場のイメージのワークスペース注）の中にANAテックさんの鋼製チェア・テーブル、そして廻りに同社製の鋼製キャンプ用品が展示されていました。
早速、広報チームメンバーが市内内川工業団地のANAテック社で安藤知史社長にお話を伺いました。
安藤社長は昨年お父様から後を継いだ若々しい社長です。
広報チーム（以下「広報」）：産業交流プラザを見て参りました。経緯を教えて下さい。
安藤社長（以下「安藤」）：市の依頼で鋼製テーブル・チェアを納入しました。リモートワークのスペースは横須賀在住企業の製品を使用しており、他社のスペースもあります。市役所のセントラルキッチンや、横須賀ビールレストランのテーブル・チェアもうちの製品です。
広報：ANAテックさんは鉄道車両や船舶の部品などのB2Bが中心の会社だと承知していますが、このような消費者向けの製品を始めたのは何故ですか？
安藤：当社は板金と溶接を得意とする会社なので、金属でのモノづくりの可能性を知ってもらいたかった。そこでネットショップのIron Lifeを立ち上げて、鉄製家具やキャンプ用品などの通販を始めました。また、鉄以外、ステンレス、アルミ、真鍮などの加工も得意なことから、昨年の横須賀での第32回「みどりの愛護」のつどい行事に使用した真鍮製の移植ごてや水指を作っ実物が横須賀市自然・人文博物館で展示されています。横須賀に因んで船をイメージしてデザインしました。単に支給図面に従って加工するだけでなく、このように、顧客のイメージを形にしていくのも我々の得意分野です。 （編注：展示は終了しました。）
スマホスタンド
広報：facebookに、地元のサッカーチームが卒団記念のスマホスタンドをANAテックさんの工場で、自分たちで作ったという投稿が載っていました。
安藤：当社も応援しているFC AIVANCE YOKOSUKAジュニアの卒団記念に自分たちでここの機械を使って作りました。卒団生自身で金属でのモノづくりを体験することで、モノづくりの楽しさを知るきっかけにしてもらえたら。仲間が増えて、これからいろんな仕事や地域に旅立っていく彼らと、様々なカタチで連携できる日が来ることを楽しみにしています。また、チームのコーチを社員に採用する ことで、安定したチーム運営にも貢献しています。
広報：ANAテックさんのWEBサイトを見るとまず目に入るのが「バン吉」「ヨウ子」です。
安藤：このイラストはハンディキャップや引きこもりの支援を行っている団体の“隙間時間を利用して働きたいお母さんたちと、地域企業をお仕事でつなぐ”テレワークプロジェクトにお願いして作って頂いたものです。バン吉・ヨウ子の二人のナビゲーターを通じて、当社のサービスをPRするとともに、当社の経営理念を紹介しています。こちらの団体に仕事をお願いすることは、経営理念の社会貢献にもなります。
（所感：お話を伺っていて、社長のモノづくりへの愛情とプライドを強く感じました。そして、それ以上に人と人のつながりを大事にされていることが伝わってきました。原料コストの大幅な上昇などモノづくりの環境には厳しいものがありますが、微力ながらでも応援させて頂ければと感じました。）
注）産業交流プラザのワークスペース“Yokosuka Work Cube”はwifi完備、1時間100円で誰でも使用できます。
以上
