読書のすすめ
『地経学とは何か』
個人会員 佐々木興吉
鈴木一人著 新潮社 1,750円(税別)
「地政学+経済安全保障=地経学」危機の時代を生き抜く視座
著者は「はじめに」で「これまで国家間関係を論ずるに当たって多く用いられてきた「地政学」だけでは、現代の国家間関係が構成される仕組みが見えてこないと考えます。これまでの「地政学」の枠組みの中に、経済が「武器」として組み込まれ、国家間対立の手段として、経済が用いられるようになるという「地経学」の枠組みが必要になってくるのではないかと思います。本書はそうした。「地政学」の世界に経済安全保障やエコノミック・ステイトクラフトの概念を取り入れた「地経学」の考え方を軸に議論を進めていきたいと思います。」としている。
目次を追ってみると
序章 地経学時代の経済の安全保障
第一章 半導体をめぐる地経学
第二章 地経学から見たITとAI
第三章 地経学で考える宇宙の秩序
第四章 資源と地経学的パワ-
第五章 経済制裁と地経学
終章 トランプ時代の地経学
という具合で現在の世界の経済情勢と政治情勢がよく分かります。折しも台湾有事国会答弁問題。日本の立つ位置は如何にあるべきかを問いかけてている一冊ではないでしょうか。

(緊急あとがき)
ロシアのウクライナ侵攻、アメリカのベネズエラ、そして今起こっているアメリカ、イスラエルのイラン攻撃は、何れも為政者が自分の地位を守るための侵攻・攻撃との専門家の見方があります。この見方は正鵠を得ているのではないでしょうか。そこには法と秩序はなく力によって相手をねじ伏せる。
食料、エネルギ-、レアア-スなどの物資の供給ストップなどの経済制裁の応酬があり、行きつく先は戦争ですよと、警告している本誌ですが、直接攻撃により本誌を紹介していることが意味があるのかと思えます。
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