新春のご挨拶  ・・・今年の抱負・・・


新春のご挨拶  ・・・今年の抱負・・・

 
理事長 木下武
理事長 木下武


 明けましておめでとうございます。
 今年は申年、当会は12年目を迎え干支では一回りした目出度い年で、ご支援を賜りました皆さまに衷心より御礼申し上げます。

 昨年は、横須賀製鉄所・造船所創設150周年。わが国の近代工業の発祥の地として横須賀市では幕府勘定奉行の小栗上野介忠順と仏国ヴェルニ-を顕彰する催しや数々の記念行事があり、これから更に横須賀と周辺地域の科学技術・工業・観光・教育において活性化再構築の機運が盛り上がることを期待しております。

 さて、昨年6月に閣議決定された「改革2020」プロジェクトを含む「日本再興戦略」改訂2015は企業の稼ぐ力,成長戦略が列挙され、過去「企業も国民も将来への展望を描ききれない状態にあった」と振り返りながら、「個人一人一人が、そして地方の一つ一つがその潜在力を開花する「生産性革命」を成し遂げられるかどうかにかかっている」と続き、「経済再生と財政健全化を両立させるためにも成長戦略は常に進化するものでなければならない」と結んでいます。しかし、どういう社会を目指すのか,また企業の果たすべき社会的責任や中小企業・小規模企業対策、高齢者の働きの取り組みの記述は少なく、競争原理の社会が垣間見えます。置き忘れてきているものがないのか、果たして「将来への展望を描ききれる」内容となっているのかどうでしょうか。市民協働と地域経済の活性化を目指す私たちNPO法人ではありますが、この中からどのような支援策があるのか、具体的な行動が取れるのか、模索していくことになります。
 一例として「観光立国」ということについては、既に神奈川県の「新たな観光の核づくり」をはじめ横須賀市,三浦市は、首都圏に隣接するという利点を生かし観光再開発や高齢化社会から派生する空き家対策に焦点を当て、さまざまな企画や施策を展開していますが、私たちNPOとして働きの場があるのではないかと感じています。これらの施策が具体的な成果として実を結ぶことを大いに期待しています。

 本年の当会の重点目標は、行政の指導を得つつ市民協働のボランティアの分野をしっかりと展開すること、高齢化対策としてシニアの有力な活動のフィ-ルドを提供しながら、同時に志のある人材の獲得、そして当会の本業である中小企業・小規模企業の皆さまへの支援活動の一層の拡大と支援先の拡大を考えております。

 60年ぶりの丙(ひのえ)申(さる)。私たちにとっては認定NPOとしての認定の更新の年でもあります。丙申は「陽気で、繁茂しすくすくと成長を示していく」という意味をもつとされています。シニア集団ゆえもはや‘すくすく’というわけにはいきませんが、しぶとく成長していきたいと思いますので皆さまの倍旧のご支援をお願いいたします。

津軽富士の初春
津軽富士の初春


注)津軽富士の初春の版画は、小学校以来継続しているという当会会員MK氏の力作です。


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