八景とは


八景とは

 八景とは、ある地域における八つの優れた風景を選ぶ、風景評価の様式。10世紀に北宋で選ばれた瀟湘(しょうしょう)八景がモデルとなり、東アジアに伝わったのだという。
 瀟湘八景は、中国の山水画の伝統的な画題。またその8つの名所のこと。瀟湘は湖南省長沙一帯の地域。洞庭湖と流入する瀟水と湘江の合流するあたりを瀟湘といい、古来より風光明媚な水郷地帯として知られる。北宋時代の高級官僚・宋迪(そう てき)はこの地に赴任したときにこの景色を山水図として画いた。後にこの画題が流行し、やがては日本にも及んだ。

 事象・事物の内容は、瀟湘八景をそのまま踏襲し、

 晴嵐
本来は春または秋の霞。青嵐と混同して強風としたり、嵐の後の凪とする例もある
 晩鐘
沈む夕日と山中の寺院の鐘楼の組み合わせ。
 夜雨
夜中に降る雨の風景。
 夕照
夕日を反射した赤い水面と、同じく夕日を受けた事物の組み合わせ。
 帰帆
夕暮れの中を舟が一斉に港に戻る風景。
 秋月
秋の夜の月と、それが水面に反射する姿の組み合わせ。
 落雁
広い空間で飛ぶ雁の群れ
 暮雪
夕方ないし夜の、雪が積もった山。

の8つとする場合や、一部を同じものにする場合があるようです(『ウィキペディア』八景)

 日本には、鎌倉、室町時代にもたらされ、自国の風景にも関心が高まり、近江八景や金沢八景などが選ばれ、葛飾北斎、歌川広重など当時人気の浮世絵師によっても描かれた(『ウィキペディア』八景および瀟湘八景)。


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