MA氏の小松ヶ池公園 河津桜まつり
三浦半島随一の湖沼 小松ヶ池
野鳥の宝庫ともいわれる池と沿道の河津桜の並木が美しく咲き乱れる。
事業活動の一コマ
静かな佇まいを見せる小松ヶ池ではあるが、ここには悲しい伝承がある。
この池のあたりは、もとは水田であったという。その頃、「お松」という働き者の若い嫁と夫、産後間もない赤子、それに底意地の悪い姑が一緒に暮らしていた。ある日、姑は、お松に広い田の田植えをするように言いつけた。素直なお松は、赤子を背負って田植えを始めたが、夕方になってもまだ田植えは終わらない。「もう半刻あれば」と天を仰ぐと、不思議なことに西に沈みかけていた太陽が東に移動し明るくなり、お松は田植えを終えることができたのだという。だが、精根尽きたお松に大雨、お松は赤子とともに泥沼に溺れ死んでしまったのだという。
それからというもの、お松のたたりを恐れ、このあたりの水田を作る者はいなくなり、しかも雨の多い年が続いたため、池になってしまったのだという。