凡人氏の桜前線 その1
世の中に 絶えて桜の なかりせば
春の心は のどけからまし 在原 業平『古今和歌集』
事業活動の一コマ

尾瀬国立公園に隣接する片品村花咲地区 天王の桜
高さ10m、幹周り5.2m、枝の幅17m。推定樹齢300年以上のオオヤマザクラの巨木。名の由来は、樹の根本にある「天王様」と呼ばれる祠という(凡人氏提供)。
慈雲寺のいと桜 ――― 甲州市塩山
甲州市の天然記念物。樹齢300年以上のしだれ桜は、糸が垂れたように花を咲かせることからイトザクラとも言われ、エドヒガンの変種。満開直前の濃いピンク色をしたイトザクラは華やかで壮大だという(凡人氏提供)。
伝説の地に咲くわに塚の桜のライトアップ
古くからの伝承では、日本武尊の王子の武田王がこの地域を治めた後、埋葬された場所なので「王仁塚」と呼ぶようになったともいわれている。ライトアップもまた美しい(凡人氏提供)。
源氏物語ゆかりの信濃の国園原 駒つなぎの桜のライトアップ
義経が奥州に下向する際に駒をつないだという伝説がある。そして、その地 園原は、源氏物語 に「近づくと見えなくなる帚木のようなあなた」と形容される帚木の里でもあり、「ははき」もまた古代の謎の言葉である。
高田城址公園の夜桜 ― 日本三大夜桜のひとつ
再び幻想を求めて撮影に出掛ける。ポイントは、堀越しに天守閣のような形をした三重櫓(三階櫓)を見るところ.....。一点に絞り決め撮り……。ボンボリに照らされて垂れ下がる可憐な桜と三重櫓のライトアップは幻想的な色調を醸し出す(凡人氏提供)。
黒部の彼岸桜 高山五大桜の一つ
黒みの強い主幹が二本、一本は斜めに伸びて枝がはうように広がる。樹の根元に「十二宮」を祀り、黒部区では「十二宮(じょんのみや)の桜」とも呼ばれている。 江戸時代初期、村絵図には既に大樹として描かれていたという。
水中の枝垂桜 高山五大桜の一つ
1742年(寛保二年)の水害の後、屋敷神であった鹿島神社を祀った際に植えられたとされ、地元では、「鹿島のシダレサクラ」とも呼ばれる。五大桜の中でも最も人気のある桜。樹高が22mと背が高く、すらっとしたスマートさが特徴。こう見てくると、桜は神社や墓との縁がある。
安曇野 北小倉に咲く古木の枝垂桜
北小倉の枝垂桜は、樹齢400年とも500年ともいわれる古木。桜の根元には墓があり墓守桜でもあるという。咲き誇り、満開になるその瞬間を写友から連絡を頂く....(凡人氏提供)