凡人氏の霊峰富士山シリーズ その1
事業活動の一コマ
元旦の5時半。氷点下10度。初日が天空を染め、湖面に映り込む素晴らしいシチュエーション。冷え込みにかじかむ手でシャッターをきる(凡人氏提供)。
ブルーの空に諏訪湖の夜景。夜明けとともに天空と諏訪湖が茜色に染まる。その朝焼けの中に影富士が姿を現す。流れる霧、雲海 刻々と変わる色彩。何度行っても魅せられる.(凡人氏提供)。
甲府盆地の無数に散りばめられた絶景を眺めながら夜明けを待つ。やがて東の空がブルーから茜色へ染まる幻想的なグラデーションに夢中でシャターを切る。
影富士の描くスロープがまた美しい。
夜明けとともに影絵のように影富士が現れ、それがそのまま精進湖の
湖面に映る。影富士と逆さ富士の競演。贅沢な光景である。
朝の4時、すでに100名ほどのカメラマンが集結。まずは、富士山の夜景の撮影。
やがて、朝日に染まる紅富士と湖面から立ち上る朝霧――描いていた光景が眼前に現れ、感動に震えながらシャッターをきった。ふと見ると、三脚は霜で真っ白だった。
朝5時、気温は氷点下9度。夜明けからスタンバイする。久振りの冷え込みに指先が冷たい。空も富士山もまだ青の世界。朝焼けはこれから。
やがて富士山の白い頂が朝日に染まり始めると、西の水平線から茜色に焼けてくる。
紅富士の見られるのは冬季の良く晴れた早朝だけ
まだ明けやらぬうち、山中湖長池の水際にカメラをセットして、富士の朝焼けを待つ。かすかに染まり始めるが、パノラマ台に移動する。
パノラマ台に移動する。一舜間に合わずとも思えたが、末広がりの逆さ富士だけが朝日に輝くという珍しい光景。
野焼きで知られる北富士の広大なすすきが原も、今は白銀一色の世界。雪煙の舞い散る早朝の富士山を望む。
戸田港の先に鳥の嘴のように伸びる御浜岬。薄っすらと夕陽に染まった富士と海と空が、やがて真っ赤になって駿河湾に沈んでいく。
富士山ビューポイント忍野村二十曲り峠より夕焼けの富士山を望む。当地は、現役時代に避暑を兼ねながら夏季合宿(設計)をやった懐かしい場所でもある。
夕陽が富士山の向う側に沈むと、空一面が真っ赤に。しかし、すぐに白雲が広がり、中腹にも帽子のつばのように雲の輪が……。落日の余韻は続く。
雲海に覆われていた富士山であったが、仮眠から覚めてみると雲海の雲間から満月が山頂を照らし出していた。
1時間ほど撮影すると富士の山頂から月が沈み始める。まるで演出でも仕掛けたかのように月光に輝く夜の富士山が眩い。