ベトナム産業事情調査及び観光旅行:産業事情調査編

海外ツアー

ベトナム産業事情調査及び観光旅行:
産業事情調査編

2018年11月16日(金)~ 21日(水)

参加者
視察団長:木下理事長
法人会員:(株)ハイ測機:本田社長、菱和工業(株)大村社長(企画&各種調整役・写真)
個人会員:阿部副理事長、加藤副理事長、伊橋、安藤(誠)(英通訳&英文紹介)、槌谷

 ・訪問記録取りまとめ:安藤(誠)
 ・報告書編集:槌谷

目      次
(項目名のクリックによりページ内リンク可)
 

1.はじめに

 当会法人会員でベトナムの首都ハノイ市に工場を持ち、活動されている菱和工業(株)大村社長の数年来のお誘いで11/16(金)から21(水)まで5泊6日の短期間ですが、有志8名でベトナムの首都ハノイ市に、産業事情調査と観光旅行に出かけました。企画と旅行日程は大村社長に一任し、当初の企画を大幅に変更し、土日と月曜午後のみ観光とし、他日は午前・午後とやや過密でしたが、産業事情の調査やNPO等との有意義な交流の場を持つことが出来ました。観光では、世界遺産のハロン湾やハノイ市街の賑わいを楽しみました。当会としては初の海外産業事情調査と観光旅行でしたが、大変有意義で楽しい旅行になりました。

 今回の企画は、有志のゴルフ会が発端になっていますが、個人会員・法人会員を問わず会員間の交流を深めることは、NPOの活動領域・支援領域拡大の糸口にもなりうるものと期待しています。   これに類する催しは今後も拡大したいと思います。会員各位の積極的なご参加・ご支援をお願いいたします。

 産業事情調査と観光では菱和工業ハノイ有限会社の工場長Duy氏にベトナム語の通訳及び、よろず調整役として、朝から夜遅くまでお世話になりました。Duy工場長氏に厚く御礼申し上げます。

(木下)

 

2.産業事情調査旅行日程・見学概要

日程 訪問先 訪問目的、活動内容、入手資料等
11/16(金) 羽田   8:55
ハノイ  13:10
出発
到着(時差2.0時間、日本時間15:10)
午後 菱和ハノイ
工業団地
工場見学、光学精密製品の部品製造  *資料1
中小企業及び大企業工業団地視察(バスから見学)
11/17(土) ハロン湾 観光
11/18(日) ハノイ市内 観光
11/19(月)
午前
午後
IDMEA社
 
バッチャン村
工場見学、製造機械・自動生産機械の設計・製造 *資料2
従業員130人、売上7.9億円(2017)、ISO9001認証取得
陶器の村訪問
11/20(火)
午前
VASI
 
JETRO
産業支援協会(職員数:5名)の活動聴取  *資料3・4
企業の連携、支援、展示会支援、コンサル、会員企業220社
ベトナムの経済・投資動向と投資環境      *資料5・6
についての説明を受け、意見交換。
午後 CSIP
 
”結”日本語学校
ベトナムのNPO活動について、情報交換    *資料7
2008年設立、予算約3,300万円、職員12名
学校見学、2015年8月設立, 高校卒業生が中心  *資料8
約6ケ月~8ケ月/期、費用:約3,600$=40万円
11/21(水) ハノイ 15:40
羽田  22:15
出発
帰国

         *:資料は産業事情調査の最後のページに示してあります。

11/16(金)6時半頃羽田空港出発時間待ち

11/16(金)6時半頃羽田空港出発時間待ち


11/16(金)13:10ハノイ到着(東京時間15:10分)

11/16(金)13:10ハノイ到着(東京時間15:10分)

 

3.ベトナムの基本情報、街の様子その他

  • 正式国名: ベトナム社会主義共和国:Socialist Republic of Viet Nam
  • 人口: 9556万人(2017)
  • 面積: 32.9万km2(日本の約90%)
  • 首都: ハノイ 、人口: 765.5万人(2017)
  • 民族構成: キン族(ベト族)約86%、そのほか53の少数民族が存在している。
  • 言語: ベトナム語、文字: クオック・グウー(ローマ字表記:フランス植民時代の置き土産)
    従来: 漢字+チューノム
  • 宗教: 国民の約80%は仏教徒(大乗仏教)、キリスト教約7%、カオダイ教(新興宗教)、
    イスラム教、ヒンズー教等
  • 通貨単位: ドン(Dong=VND) 羽田空港: 1万円=約150万ドン、
    ベトナム都市銀行: 1万円=約200万ドン
  • 経済成長率: 6~7%、失業率: 3.2%、中位年齢: 30.5歳 発展途上の若い国です。
ベトナム地図

ベトナム地図


  • フランス植民地時代:約60年
     1882年~1954年(第2次世界大戦時、一時日本駐留)

  • ベトナム戦争:11年間
     1965年~1975年  サイゴン陥落によりホーチミンに改名

  • ベトナム民主共和国成立:1975年
     初代主席:ホーチミン

  • 世界遺産(自然遺産):ハロン湾
  • 世界遺産:タンロン遺跡(ハノイ市内)

 

ハノイの街の様子

 主な通勤手段は電車・バスではなく、バイクのためなのか、すさまじいほど街はバイクにあふれ、二人乗り、三人乗りも多く、さりとて事故はあまり見かけず、譲り合いの精神が底流にあるのではないかと感じました。しかし、5年前に比べると、車の数が増えているとの印象を語った方もいます。日本車が多くみられました。バイク運転者は埃除けのマスクをした人もいて、将来北京のような大気汚染で悩む都市にならねば良いがとの危惧も感じました。

 ハノイの中心部分は近代化が進んで、先進国並みな面がある反面、ちょっと中心部を外れると途上国特有の街並み、混雑、雑然さが存在します。人々の表情は明るく、日本人に対して親切で居心地の良さを感じました。
 予想外であったのは、好感を持っていないと思われた中国や韓国の企業進出が著しいことでした。鉄道・高速道路・マンション建設など工事中の場所も多く、これからの発展が楽しみな状況が至る所で見られました。

ハノイのバイク運転者風景1

ハノイのバイク運転者風景1


ハノイのバイク運転者風景2

ハノイのバイク運転者風景2

 

4.産業事情調査編


第1日:2018年11月16日(金)

 
1) 菱和ハノイ有限会社 工場訪問  14:00~16:00
ハノイのノイバイ国際空港に予定通り、13:10に到着、入国審査を受け、そこから専用バスで約15分ぐらいで、工業団地のある菱和ハノイ工場を訪問しました。従業員の皆様の歓迎を受け、工場長のMr.Duyさんからパンフレットをもとに以下の説明を受けました。

  • 設立: 2009年11月5日  今年9年経過し、10年目に入った
  • 本社: Qua Hai Ba Trung,Ha noi
  • 工場: Quang Minh工業団地―Me Linh-Ha noi
  • 従業員: 10名
  • 勤務体制: 8:00~17:00 (一直のみ)
  • 主要設備: NIIGATA社製射出成型機(50トン)2台
  • 生産品目: 樹脂光学機器部品、精密部品等約30種類
  • 主要顧客: ニコン、ニトリ、テルモ他
  • 金型: 日本で製作し輸入している
  • URL: http: //www.ryowa-hanoi.com.vn

工業団地内の菱和ハノイの工場外観

工業団地内の菱和ハノイの工場外観


会議室でDuy工場長(右手前)さんから説明を聞く

会議室でDuy工場長(右手前)さんから説明を聞く


NIIGATA社製最新電動射出成型機

NIIGATA社製最新電動射出成型機


右手前は射出成型機の金型

右手前は射出成型機の金型


作業室内での様子

作業室内での様子


工場内での記念写真

工場内での記念写真

 
2) ハノイの工業団地 : バスからの見学 ⑥、⑨の工業団地
ハノイの工業団地

ハノイの工業団地

ハノイ工業団地風景1

ハノイ工業団地風景1


ハノイ工業団地風景2

ハノイ工業団地風景2


ハノイ工業団地風景3

ハノイ工業団地風景3


 大企業向けと中小企業向け工業団地に区分けされている。工場緑地は十分確保されているようであった。社会主義国なので土地の所有権は国がもち、企業は使用権を例えば50年契約で借用するとのこと。

北嶋氏(JETRO ハノイ事務所)によるベトナムの投資環境(650社のアンケート)2017年

ベトナムの投資メリット:
1 市場規模・成長性 64.2%
2 安定した政治・社会情勢 61.8%
3 人件費の安さ 52.5%
4 駐在員の生活環境が優れている 24.5%
5 従業員の雇いやすさ 18.9%
ベトナム投資リスク:
1 人件費の高騰 61.6%
2 法制度の未整備・不透明な運用 46.9%
3 税制・手続きの煩雑さ 42.0%
4 行政手続きの煩雑さ 39.5%
5 インフラ(電力・物流・通信等)
未整備
未成熟・未発展な裾野産業
38.2%

30.7%


第4日:11月19(月)

 
1)IDMEA社(Industrial Mechanics and Automation Co,.Ltd)訪問  9:30~10:30
  • 設立: 2008年 今年で10年目
  • 本社: Ha noi,Vietnam
  • 資本金: 43万US$(約4,800万円)
  • 売上: 693万US$(7億9300万円)(2017年)
  • 従業員: 130人
  • ISO9001:2015認証取得、5S活動、改善提案制度運用中
  • 品質: 第一優先
  • コア・バリュー: 創造、団結、信頼、技術的革新
  • 主要顧客: Canon,Samusung,TOYOTA,YAMAHA,Bridgestone,KYOSERA,Brother,Sumitomo 等
  • この企業の社長さんはMr.Duy工場長と大学が同窓とのこと。また工場内カメラ禁止の掲示はありましたが、NPOのためか写真撮影は許可されました。
  • 急速に成長しており、ISO9001や改善活動が着実に進めば、将来が楽しみな企業になるとの印象。
  • URL: http://www.idemea.com

工場の入り口

工場の入り口


工場内5Sの掲示

工場内5Sの掲示


Mr.Duy氏の通訳で概要を聞く

Mr.Duy氏の通訳で概要を聞く


AMADA製(金属板切断マシン)

AMADA製(金属板切断マシン)


作業中の様子

作業中の様子


工場内通路(黄色線による区分表示)湘南

工場内通路(黄色線による区分表示)


手作業の多い旧工場の5Sはこれからスタート

手作業の多い旧工場の5Sはこれからスタート

手作業の多い旧工場の5Sはこれからスタート

手作業の多い旧工場の5Sはこれからスタート


改善提案ボード(目標:1件/人・月)

改善提案ボード(目標:1件/人・月)


中央、社長:Khank氏と木下理事長の握手


イオンモール

イオンモール


イオンモールで昼食:魚介類鍋は美味であった

イオンモールで昼食:魚介類鍋は美味であった


第5日11月20日(火)

 
1) VASI(Vietnam Association for Supporting Industries:ベトナム産業支援協会)
   9:20~10:10
  • 木下理事長: 挨拶と産業クラスター研究会の活動概要と訪問の目的と狙いを伝えた。
  • 対応者: 副会長: TruongThi ChiBinh,PhD, in Economics
  • 主要業務:
    1. ビジネス紹介、展示会支援、購買支援
    2. ビジネス展開支援
    3. 中小企業向け研究、コンサルティング、技術支援業務
  • 職員: 5人、一人で何社も対応
  • ベトナムに: 企業50万社のうち中小企業は98%
  • 登録企業: 220社 登録料: 2.5万円/年  企業支援で原則対価はとらない。
    • 成型&治工具、自動機設備、金属加工、電気、電子部品、樹脂&ゴム製品、素材、ソフトウエア等
    • これらの企業はベトナム以外に日本、韓国、北米、欧州に輸出している。
  • 研究開発中のテーマ: 自動販売機の開発、2019年度中に完成予定。設置場所はホテルや企業を想定
  • URL: http://www.vasi.org.vn
#ベトナムニュース2017.3.21号: ベトナム裾野産業協会*
 ベトナム裾野産業協会が3/18ハノイで正式に発足した。
 発足式で協会設立運動委員長(Qung氏:元商工業次官)は、裾野産業協会の設立は各社からの発案だったと述べた。裾野産業の企業を結びつけるほか、政策提言や国内外の市場探しなどを行う。

 商工業省Truong Thanh Hoai重工業局長は、製造業のGDPへの貢献度はタイで26%、中国で36%になる一方、ベトナムでは14%程度に過ぎず、この弱さの基本的原因が企業間の連携不足にあるとし、企業が連携し、政策提言などを行う業界団体設立が非常に望まれていたと述べた。

 *)ベトナム産業支援協会との訳もある。

木下理事長の挨拶

木下理事長の挨拶


副会長:Dr.TroungThiChiBinh氏

副会長:Dr.TroungThiChiBinh氏


副会長:Dr.TroungThiChiBinh氏を囲んで記念撮影

副会長:Dr.TroungThiChiBinh氏を囲んで記念撮影

 
2)JETRO(Japan External Trade Organization)ハノイ訪問 10:30~12:00
  • 会長: 石毛浩之
  • 対応者: JETROハノイ事務所 北島誠士氏(講演者)
  • 配布された資料につき、約1時間パワーポイントで要点の説明を受け、その後質疑応答をした。
  • 基本情報: (2.の基本情報で記載したもの除く)
    1. 人口 9、560万人(2017年)  都市人口35%、農村人口65%
    2. 体制 政治: 社会主義(共産党による一党独裁)   経済: 市場経済
    3. 日越関係 広範な戦略的パートナーシップ国、親日国
    4. 在留邦人 1万7,200人(2017年10月)
  • 政治・国家体制 チャン国家主席、フック首相、キム・ガン議長
  • 南北経済格差 経済規模では南部が北中部を圧倒
  • 日系企業の進出の南北特徴
    • 北部:
      • 輸出型: キャノン、ブラザー、富士ゼロックス、京セラ、デンソー、ブリジストン
      • 内需型: トヨタ、ホンダ、ヤマハ、パナソニック、ダイキン
    • 中部: フォスター電機、マブチモーター、フジクラ、グローブライ
    • 南部:
      • 輸出型: 日本電産、オリンパス、縫製、部品加工、組み立て、食品加工等
      • 内需型 味の素、エースコック、日清食品、ヤクルト、サッポロビール、花王、ロート製薬、ハウス食品、イオン、高島屋、ファミリーマート、セブンイレブン等
・日本からの新規投資:
 近年は減少傾向にあった製造業への投資が回復の兆し、他方コンサル等小売り流通、ITの非製造業の割合が増加している。   
・ベトナム現況:
  1. 外国からの投資がないと成り立たない構図。南部の方から近代化が進んでおり、北部ハノイはインフラ整備が遅れている。
  2. 電源開発が進んでいるが、石炭火力は環境対応が必要。太陽光発電は2030年には30%を計画している。
  3. ベトナムの女性は優秀と言われている。現在人口は増加しており、2020年には、農村労働力のシフトや共稼ぎもあってWインカムによる購買力の増加が見込まれている。
・主要なQ&A:
Q1 日本への出稼ぎが増加しているが? 
⇒トラブルが増大しており頭が痛い問題だ。
Q2 制度設計などの現況は?
⇒法律の変更が多く、情報把握が大変。商工会議所、工業会、社長会などの場を活用して状況を把握している。
Q3 VASIについて、どう受け取っていますか?
⇒出来たばかりで人員も少なく、あまり良く解っていない。
Q4 ベトナムへの日本からの機械類の輸入について
⇒使用後10年以内の機械類でないと輸入できない規定はあるが、性能重視で考えている。
Q5 インターネット環境はどんな状況か?
⇒ウイルス発信国のひとつと言われている。無防備。 頭脳とPCがあれば何でもできる。
Q6 神奈川県との関係は?
⇒双方で力を入れている。横浜市とダナン市との間で連携がある。
Q7 環境対応はどんな状況か?
⇒2030年目標が設定されている。埃による喉の痛みが多く、マスク着用者が多い。
Q8 気候について
⇒冬は0℃、夏は40℃位になる。台風も来襲して樹木の倒壊などもある。地震は殆どない。ハノイでは中国奥地の地震による影響が多少ある。
Q9 高層マンションで工事中断が目につくが
⇒資金繰りがつかない、違法建築もある。土地は国が管理し使用権のみが売買の対象となる。
Q10 社会保険制度はあるか?
⇒社会・健康・失業保険制度があり、企業・個人の負担割合が定まっている。
Q11 隣接国との関係は?
中国とは歴史的に仲が良くなくアレルギーがある(中越戦争)。日本とは非常に良い関係にある。
 
【感想】
  1. JETRO作成資料も内容が充実しており、日本との関係が緊密に保たれ、今後のベトナムの発展に大きな影響力を持っていると実感した。
  2. 電源開発が進んでいるが、石炭火力は環境対応が必要。太陽光発電は、2030年には30%を計画している。
  3. 北嶋氏の説明は20年余の在住経験をもとに自信をもって説明している印象が強く、頼もしく感じた。

講演者:北嶋誠士氏(JETRO)

講演者:北嶋誠士氏(JETRO)


JETRO玄関前にて

JETRO玄関前にて

日系企業の製造業賃金動向 年間実負担額
作業員 比率 マネジャー 比率
シンガポール 299.6 2.62 795 2.80
中国 114.5 1.00 284 1.00
タイ 79.1 0.69 297 1.05
マレーシア 66.7 0.58 273 0.96
インドネシア 61.3 0.54 191 0.67
フィリッピン 46.4 0.41 160 0.56
インド 45.0 0.39 246 0.87
ベトナム 41.5 0.36 174 0.61
カンボジア 29.7 0.26 134 0.47
ミャンマー 21.3 0.19 118 0.42
(単位:万円/年)
  •  
  •  
  • 年間実負担額: 基本給、諸手当社会保障、残業、賞与等を含む(退職金は除く)。(2017年データ)
     
  • JETRO発行の「ベトナム北部・中部近郊ビジネス情報2018」より抜粋、円換算した。(113円/$)

【 感想 】JETROの資料を見ると、中国進出企業で、東南アジアへのシフトが起こっていると言われているが、賃金動向を見るとうなずける結果である。


第5日:11月20日(火)昼食

CSIPへの途中で入った食堂

CSIPへの途中で入った食堂


食堂の壁に描かれていたベトナム街の風景

食堂の壁に描かれていたベトナム街の風景

 
3) CSIP(Centre for Social Initiatives Promotion(NPO))訪問 :14:00~15:00

  • 産業クラスター研究会 木下理事長より今回の訪問の趣旨や狙いについて説明し、CSIPのオワン氏より、活動概要の説明を聞いた。
  • 対応者: Ms.PhamKieu Oanh(Founder/CEO) オワン氏より、活動概要の説明を聞いた。
  • 設立 : 2008年10月、今年10周年を迎えた。支援企業数は約200社。
  • URL: http://www.csip.vn
     
  • 主要ポイント
    1. ベトナムではNPOに関する法的な決まりはないが、諸活動を展開している。
    2. 例えば、貧困者、障害者、女性、子供支援などや福祉介護支援活動。
    3. 活動資金は政府の援助(少ない)や海外からの支援金(US,日本)
    4. 活動メンバーは現在12名。内オランダ人女性1名(ボランティア)。
    5. 活動エリアは全国的に広がっている。宿泊費交通費等企業からの支援あり。
    6. 環境関連では有機農業の振興を行っている。
    7. 年間予算は約30万ドル(3,300万円)
  • CSIPからの質問
    1. 日本(IIC)からの支援計画はありますか?
      ⇒今回は実態把握の研修旅行なので、今後どのような連携・支援が可能かを考えたい。
    2. 中小企業支援、農業支援(お茶、野菜など)、有機農業指導などの人材派遣は可能か?
      ⇒今後の検討課題。
       

【感想】

  1. 今回も時間的には短く、十分な話し合いができたとは言えないが、かなり充実した企業支援活動をしている様子が伺われた。
  2. 受領したCSIP概要案内書“Synergy for Impact”には活動内容が詳細に書かれているので、今後内容を理解しながら、将来の協力エリアの可能性を考えたい。
     

質疑応答中の風景

質疑応答中の風景


Ms.PhamKieu Oanhと木下理事長

Ms.PhamKieu Oanhと木下理事長


CSIP玄関での記念撮影

CSIP玄関での記念撮影

 
 
4)“結”日本語学校 訪問 16:00~17:00
 

  • 対応者: 校長 グエン ズイ タイン ,副校長 グエン ホアン ハイ
        日本での生活習慣・マナー指導:高橋美恵(青森市出身、4年目)
  • 日本語教室訪問: これから日本へ出発前の学生(元気溌溂の若者)の教室を2クラス訪問。
    生徒: 90%高校卒業生、約半年間日本語勉強、8時10分前に集合、時間厳守、挨拶、ゴミの分別マナー等をしっかり学ぶ。勉学費用: 約3,600$=約40万円
  • 教室では「起立・礼・よろしくお願いします。」と生徒から元気溌剌の挨拶を受けた。卒業後、技能実習生として、製造業(車・金属加工、樹脂関係、食品、検査等)、農業その他に行く。
  • 校長、副校長とのQ&A:
    1. 日本語を教えることができる日本人を紹介して欲しい。(校長)
    2. ベトナムの技能実習生が必要な時、どの位の時間で対応可能か?
      ⇒最低6,7カ月は必要だ。
    3. 折角日本に技能実習で出かけて、ベトナムに帰ってきた後、適当な就職口が見つからないケースがある。又一方で、技能実習によって、貯金ができて帰国した場合、此方では働かない人がいて、問題になっている。 ⇒ベトナム側としてそのような人材を活用する仕組みの構築が望まれる。
    4. 日本に出掛けるベトナム人の人数が多くなるにつれて、犯罪件数も増加しているのは問題だ。
    5. ベトナム人が日本に技能実習に行く場合の中間の人材派遣会社や受け入れ側に、まだ課題が多いのが、実態である。
       

日本語学校校長、副校長から説明を受ける

日本語学校校長、副校長から説明を受ける


生徒の前で挨拶

生徒の前で挨拶


日本語学校生

日本語学校生

 
 
入手した参考資料:

  1. 菱和ハノイ有限会社のパンフレット
  2. IDMEA社パンフレット
  3. VASIパンフレット
  4. VietnamManufacturingSupportingIndustry YEARBOOK2016-2017
  5. ベトナムの経済・投資動向と投資環境(2008年11月JETRO事務所:北島誠士)
  6. ベトナム北部・中部近郊ビジネス情報2018(日本貿易振興機構ハノイ事務所発行)
  7. CSIP:”SYNERGY for IMPACT” 10YEARS Annivearsary 2008-2018
  8. YUI結日本語教育センターパンフレット

    視察前に菱和工業(㈱) 大村社長さんが入手した資料:

  9. ベトナム一般概況~数字で見るベトナム経済~ JETROハノイ 2018年3月
  10. JETRO 投資関連コスト

    資料はYRP事務所に保管します。資料を見たい方は申し出で下さい。

 
 
編集後記:
 ベトナム視察が決まり、参加者が決まったところで、事前打ち合わせ、その他の諸準備を行った。

  1. 9月22日(土) VASIやCSIP訪問時の当会の紹介と主要質疑の英文準備・相談(英訳:巻末参照)
  2. 9月25日 海外旅行保険の選定と10月31日 保険契約(団体保険で5,210円/人
  3. 10月15日(月) 横須賀中央で、大村社長、本田社長他参加予定者が集合し、最終打合せした。
     

 今回の企画は本田社長に発端を作って頂き、大村社長が忙しい中、企画立案、訪問先との折衝も行って頂いた。短期間でしたが、企業2社、NPO 2機関、JETRO、日本語学校と訪問が出来た。
 北部ベトナムの一部を垣間見た視察旅行であったが、実情調査という点では意義ある視察になりました。

 企業の活動、NPOの活動など、もう少し深く理解し、質疑をしたいところではあったが、言葉の制約、時間の制約もあり、やも得ないことと受け止めている。参考資料をいくつか入手しているので、今後当会の、活動領域や領域拡大を考える際の参考資料としても役立てたい。

(槌谷)

 

持参した英文資料(安藤英訳)
  1. NPO Institute of Industry Cluster(IIC)
  2. Vietnam Hanoi Study Tour
  3. Discussion topics with Vietnam NPO
    Sep.26, 2018
     
Main Points in mind
  1. What topics do we (IIC) want to discuss?
  2. What kind of things do we want to know?
  3. What kind of items do we want to request?
     
Relating with above mentioned main topics, our (IIC) detailed questions are as follows;
  1. Regarding Vietnam NPO, are there any governmental regulations to establish the organization? How many NPOs are currently registered so far in Vietnam?
  2. Let us know about Vietnam NPO’s activity areas, such as welfare, industry support, natural environment protection and etc.
    Does support areas include overseas countries as well?
  3. How are the operation costs maintained? Can the organization get donation money or governmental subsidy? How much is the annual budget?
    In case of supporting company, do you ask for any payment for the cost?
    If so, how much payment you can get from the company?
  4. We want to know the CSIP organization.
  5. How old in general are the active members of CSIP ?
    How many senior members (over 65 years old ) are included in the organization?
  6. Let us know about NPO member’s experienced profession fields.
  7. Are there any interchange or corporation among NPO groups? If any, please tell us some concrete examples.
  8. Are there any cases of mutual cooperation between Japanese and Vietnam NPO?
    What are the helpful points you have got through cooperation?
    (Knowledge, Skill, Experiences etc.)
  9. CSIP has 10 years history after establishment. Let us know the main activities and performances.(Successful or Failure cases)
  10. What is the most important thing in mind to develop NPO activities?
  11. What language is mainly used in the organization? (English, French, Chinese ・・)
  12. Please let us know the actual relationship between Vietnamese and foreign people such as Chinese, Tai, American etc.
  13. Let us know the current Vietnamese economy situation and future prospect.
  14. Please let us know Vietnamese School system.
  15. What is the most symbolic historical relationship between Vietnam and Japan?
     
以上


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